転職で失敗しないためのポイントはいくつかあるが、ここでは特に大切な2点に絞ってお伝えしよう。特に、転職が初めてという人は必見である。
第一のポイントは、自分がなぜ転職したいのかという理由を徹底的に掘り下げることだ。これは転職の成功のカギを握る最も大切な工程と言ってよいだろう。これが転職活動の軸となって、企業を選ぶ時の基準になるからだ。
転職の失敗とはどういう状態だろうか。それは、自分の希望する転職先に入社できないことだ。ところが、その「自分の希望」があやふやのまま転職活動に臨む人がいる。自分の希望がはっきりしていないのに、転職が成功か失敗か判断がつくはずがない。転職に成功したと思って張り切って働き始めたところ、徐々に自分の真に希望する仕事ではないとわかり、失敗だったと悟った時には「時すでに遅し」となっていることもある。
それを避けるためにも、徹底的に自分の転職理由を掘り下げてもらいたい。これ以上ないというところまで、自分に「なぜ」を突きつけていくと、最終的にはこれだけは譲れないという希望条件が見えてくるだろう。それを見出すことができたら、転職活動は半ば成功したも同然だ。
第二のポイントは情報収集である。転職に失敗した人の大半が十分な情報収集を行っていない。応募企業が自分の希望とマッチしているかどうかを知るには、その企業や属する業界を深く知る必要があるのは理解できるだろう。よって、どれだけその企業や業界のリアルな情報を幅広く集めることができるかで、転職が成功となるかどうかが決まると言える。